イラクリオン国際空港(イラクリオンこくさいくうこう、英: Heraklion International Airport、希: Διεθνής Αερολιμένας Ηρακλείου)はギリシャ共和国クレタ島イラクリオン県イラクリオンにある国際空港で、ギリシャ国内ではアテネ国際空港に次いで2番目に利用客の多い空港である。また、イラクリオン出身の作家・哲学者の名からニコス・カザンザキス空港(英: Nikos Kazantzakis Airport、希: Νίκος Καζαντζάκης Αερολιμένας)とも呼ばれる。
歴史
空港は1939年3月に開港し、Ju 52が最初の乗客を運んだ。空港はターミナルもなく、平らな農地に作られた簡易的な飛行場という状態であった。その後第二次世界大戦中に空港は一旦閉鎖されたが1946年の秋には発着が再開されDC-3が発着するようになった。
1947年に最初の小さなターミナルが建設され、翌1948年にヘレニック航空の商業便の運航が開始された。1953年には長さ1,850 mの舗装された09/27滑走路が建設された。翌1954年には4発機のDC-4が初めて空港に着陸し、同年の利用客数は18,000人となった。1957年以降オリンピック航空が空港に就航し、DC-6によるサービスを開始した。
1968年から1971年までに滑走路は2,680 mに拡張され、更に新しいターミナルやその他の施設が建設され本質的に新しい空港となった。1971年3月18日、開港以来初の海外からのチャーター便(ブリティッシュ・エアウェイズ)が就航した。新しい空港自体は1972年5月5日に正式に発足した。
ターミナル拡張
最新の空港拡張プロジェクトは、2017年10月に開始された。このプロジェクトにはギリシャ政府からの資金は投入されず、インフラ運輸省とギリシャ水道省との合意の下Duty Free Shops SAが全額出資する。プロジェクトには以下の項目が含まれている:
- 地面と空港の1階のレイアウトの再設計
- ターミナルを2,900 m2拡張、エアサイドまで17 m延長
- 既存ターミナルの8,000 m2を改修
- 到着ゲート、出発ゲートの増設
- 到着ホールの統合
- 電子発券の操作改善
- 動画広告システムのアップグレード
- 到着ホールの空調の近代化(予算700.000ユーロ)
プロジェクトは2017年10月に始まり2018年3月30日に終了した。
その他の改修
就航路線
拠点空港・焦点空港としている航空会社
旅客便4社の内2社が拠点空港、もう2社が焦点空港としている。
拠点空港
- ブルーバード航空 (BBG)
- スカイ・エクスプレス (SEH)
焦点空港
- エーゲ航空 (AEE)
- エリン航空 (ELB)
統計
その他
- ブルーバード航空はイラクリオン国際空港に本社を置いている。
- 多くの場合旅客は航空会社からイラクリオン国際空港の滑走路の写真やビデオを撮影しないように要求される。これはイラクリオン国際空港がギリシャ空軍の基地としての役割も持っているからである。
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、イラクリオン国際空港に関するカテゴリがあります。
- オフィシャルウェブサイト/民間航空局:Heraklion International Airport, "N. Kazantzakis"
- ギリシャの空港ガイド:Iraklio Airport, "N. Kazantzakis"
- LGIR Airliners.net
- LGIRの空港情報 - World Aero Data (2006年10月時点のデータ)




