オジロヌー(Connochaetes gnou)は、ウシ科ヌー属に分類される偶蹄類。
分布
エスワティニ、ナミビア、南アフリカ共和国、レソト
形態
体長170-220センチメートル。尾長80-100センチメートル。肩高90-120センチメートル。体重160-180キログラム。顔は上方へ向かう房状の体毛で被われる。下顎や前胸の体毛は伸長するが、喉の体毛は伸長しない。毛衣は暗褐色で、頭部や胴体で伸長した体毛は黒い。尾は白い。
前方および下方へ湾曲し、先端が上方へ向かう角がある。角長53-74cm。
生態
草原に生息する。オスと5-10頭のメスからなる群れを形成し生活する。季節的な長距離移動は行わない。
食性は植物食で、主に草(イネ科)を食べる。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は8-8か月半。1回に1頭の幼獣を産む。オスは生後3年、メスは生後18-27か月で性成熟する。
人間との関係
家畜との競合などにより生息数が激減し、野生個体は20世紀前半に絶滅した。しかしレソト西部などの農場にいた個体が保護され、生息数は増加傾向にある。
関連項目
- ヌー属
参考文献
- 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、109頁。
外部リンク




